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2012年12月25日 (火)

「レ・ミゼラブル」感想

「レ・ミゼラブル」
2012年12月21日(金)より大阪ステーションシティシネマ他で上映中
(C)2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

オススメ度:★★★★★
時を越えて人の心を動かしてきた物語。

時は1815年、王政が復活したフランス。
妹の子供のためにパンをたったひとつ盗んだ罪で投獄され、
19年も奴隷として過ごしたジャン・バルジャンは、仮出所の日を迎えた。
ついに自由の身となり、やり直そうとするも、
“生涯犯罪者”の烙印を押された身分証では仕事も住む場所すらもままならない。

とある教会で行き倒れ寸前のところを救われるも、
酷すぎる法の重みにより、誰も信じず、人も社会も憎むがゆえ
一宿一飯の恩義を、盗みという仇で返したバルジャンを
司教は咎めることもなく、「正しい人になれ」と諭す。

石のように心を閉ざすことでしか生きる術を知らずにいたバルジャンは
司教の真心に触れ、ようやく罪の深さに気づき、身分証を捨てて改心。
名前も捨ててやり直すこととなり、ふとした出会いから
自ら経営する工場で働くファンテーヌの娘・コゼットを引き取ることとなる。
が、悪を憎む法の番人・ジャベールに、素性を知られ執拗に追われる身となる。

数年後、圧政のもと、未だ市民の生活は苦しく、貧しい人々で溢れる街で
日一日とただただ命を縮めていく人々たちの不満は爆発寸前、
学生たちが抑圧の鎖を断ち切るため立ち上がった。
その中のひとり、マリエスとコゼットが一瞬の出会いで互いに惹かれあうが、
激動の時代の波に翻弄されていく…。

この物語にはさまざまな形の愛が存在します。

ファンテーヌの戻らない人を待ち続ける深い愛。
バルジャンのコゼットへの無償の愛。
コゼットとマリウスを一瞬で結びつけた互いへの愛。
エポニーヌの純粋過ぎる片想い。
ジャベールの、国を正義を愛する心も確かに愛だし、
宿屋・テナルディエ夫妻のは醜い自己愛。

現代の社会にも同じように存在している以上、
この物語は決して昔話だとか、違う国の遠い出来事などではありません。
時代背景や境遇が違えど、これまでそうあったように
時を越えてどの人にもある心に訴えかけ、これからも語り継がれていくことでしょう。

ファンテーヌをはじめ、劇中で召される登場人物はみんな、赦されて最期を迎えます。
(本作では死ぬ、のではなく、召されると表現するにふさわしい)
最期まで信念を貫き通したあの人も、
どこかで自分や人の罪を赦し、また赦されたと思いたいです、私は。

とはいえ、ただただどんよりと暗く重いだけの作品ではありません。
宿屋のシーンは、劣悪で不潔で、いけないことだらけだけど、
どの時代にもどの世界にもあるべき“必要悪”が
ミュージカルならではの軽快さで描かれ、息抜き的な要素になっていて楽しめます。

また、本作に至っては、歌と芝居が別撮りではないという点にも注目。
どのミュージカル映画にもないライブ感が素晴らしかったです。

「どんな暗い夜も、いつか夜明けは来る。明日は来る!」
と歌われるラストシーンは、圧巻のひとことに尽きます。
こんな言葉はどうも安っぽくて気休めみたいであまり好きではありませんが
観終えた時には、素直に心に沁みると思います。
胸を打って、涙がとめどなく溢れること間違いなしです。

ひとしきり泣いた後は、何とかやれる!と思える作品。
一年の終わり・始まりに観れば、また違った夜明けを迎えられそうです。

【作品DATA】

■レ・ミゼラブル|関西上映スケジュール|eo映画
 http://eonet.jp/cinema/db/movie/21908.html

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